物流フロー図(マテリアルフロー図)とは、配送センター内における商品の物理的な動き(入荷から検品、格納、保管、ピッキング、仕分け、梱包、出荷待機、荷込みに至る一連のプロセス)を図式化・構造化した全体工程図です。
単に作業手順を示すプロセスフローにとどまらず、「どのプロセスからどのプロセスへ、どのような荷姿・搬送形態で、どれだけの物量が移動・処理されるか」という物量動線を描き出すことで、倉庫内のボトルネックの早期発見やゾーン間動線の最短化、レイアウト設計の最適化に役立てられます。
一般的な概念図(定性的なフロー図)に留まらず、エンジニアリング設計に耐えうる「物量数値付きの定量的な物流フロー図」を作成するため、Tera計算では以下のロジックを適用します。
将来構想値を反映したターゲット日(設計基準日)の出荷実績データに対しEIQ分析を実行します。アイテムランク(5区分)と出荷先ランク(5区分)を交差させた「25ブロックのマトリクス表」を作成し、ケース出荷・バラ出荷それぞれの物量分布を可視化します。
25ブロックに分類されたアイテムランク特性(流動性・出荷頻度)に応じて、各ブロックに最適な保管機器・作業機器を割り付けます。
割付けられた物流機器に基づき、入荷から出荷までの各工程ライン(入荷バース → 保管エリア → 補給ライン → ピッキングゾーン → 仕分けエリア → 出荷バース)を通過する物量を自動集計します。物量は単なる「個数(バラ数)」だけでなく、設計に必要な実効的な単位(ケース数、パレット数、ピッキング出庫回数、容積m³、重量kg)として算出されます。
算出された工程別通過物量を物流フロー図上の各矢印・ラインに数値を付与して完成させます。これにより、「どの機器から次の仕分けエリアへ何パレット搬送されるか」「ピッキング棚から何行の作業が発生するか」が定量的に可視化され、マテハン設備の必要処理能力や設置台数・面積の直接的な算出根拠となります。