物流のデータ分析の方法・手順と活用について メニューへ_

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1. データ分析の背景

3-2. 物流フロー図との関係

1) 物流フロー図とは(一般論)

物流フロー図(マテリアルフロー図)とは、配送センター内における商品の物理的な動き(入荷から検品、格納、保管、ピッキング、仕分け、梱包、出荷待機、荷込みに至る一連のプロセス)を図式化・構造化した全体工程図です。

単に作業手順を示すプロセスフローにとどまらず、「どのプロセスからどのプロセスへ、どのような荷姿・搬送形態で、どれだけの物量が移動・処理されるか」という物量動線を描き出すことで、倉庫内のボトルネックの早期発見やゾーン間動線の最短化、レイアウト設計の最適化に役立てられます。

2) EIQ分析から定量的な物流フロー図を作成する実践手順

一般的な概念図(定性的なフロー図)に留まらず、エンジニアリング設計に耐えうる「物量数値付きの定量的な物流フロー図」を作成するため、Tera計算では以下のロジックを適用します。

ステップ 1: EIQ分析による「EIQマトリクス表」の作成

将来構想値を反映したターゲット日(設計基準日)の出荷実績データに対しEIQ分析を実行します。アイテムランク(5区分)と出荷先ランク(5区分)を交差させた「25ブロックのマトリクス表」を作成し、ケース出荷・バラ出荷それぞれの物量分布を可視化します。

ステップ 2: EIQマトリクス表への「物流機器(マテハン)」の割り付け

25ブロックに分類されたアイテムランク特性(流動性・出荷頻度)に応じて、各ブロックに最適な保管機器・作業機器を割り付けます。

  • 高流動ゾーン(A1・A2ランク): 自動倉庫(PL_AS/RS)、ケース自動倉庫、電動移動ラック、流動棚、自動仕分機(ソーター)などを割り当てます。
  • 中・低流動ゾーン(B・C・Dランク): パレットラック、中軽量固定棚、回転棚などを割り当てます。

ステップ 3: 各工程における「通過物量」の自動算出

割付けられた物流機器に基づき、入荷から出荷までの各工程ライン(入荷バース → 保管エリア → 補給ライン → ピッキングゾーン → 仕分けエリア → 出荷バース)を通過する物量を自動集計します。物量は単なる「個数(バラ数)」だけでなく、設計に必要な実効的な単位(ケース数、パレット数、ピッキング出庫回数、容積m³、重量kg)として算出されます。

ステップ 4: 定量データに基づく物流フロー図(マテリアルフロー)の完成

算出された工程別通過物量を物流フロー図上の各矢印・ラインに数値を付与して完成させます。これにより、「どの機器から次の仕分けエリアへ何パレット搬送されるか」「ピッキング棚から何行の作業が発生するか」が定量的に可視化され、マテハン設備の必要処理能力や設置台数・面積の直接的な算出根拠となります。

物量数値付き物流フロー図の例(Tera計算1)