T3_9_手仕分け計算.vb 詳細説明

ファイル名: T3_9_手仕分け計算.vb
場所: ../Tera計算3_物流機器スペース計算/
行数: 148行
用途: 手仕分け作業エリアのレイアウト計算

概要

このファイルは手仕分け作業エリアのレイアウト計算を行うVisual Basicフォームクラスです。 カゴ台車とパレット(PL)を使用した手作業仕分け場の必要スペースと器材数を計算します。

特徴: 自動仕分け機を使わない人力仕分け作業のための設計ツール

クラス構造

クラス名: 手仕分け計算F(手仕分け計算フォーム)
継承: Form

主要機能領域

1. 画面操作 (#Region "画面操作")

仕分機計算_Load イベント (6-11行目)

用途: フォーム読み込み時の初期化処理
処理内容:
  • 著作権情報と有効期間を表示
  • 面積計算メソッドを呼び出し
Private Sub 仕分機計算_Load(sender As Object, e As EventArgs) Handles MyBase.Load 著作権L.Text = 会社 & " 著作権:" & 著作権 有効期間L.Text = "有効期間:" & 試用版有効期限 面積計算() ' レイアウト計算実行 End Sub

再計算Bt_Click イベント (13-23行目)

用途: 再計算ボタンのクリックイベント
処理内容:
  • 面積計算メソッドを再実行
  • GroupBox3の背景色を切り替え(計算状態の視覚的表示)
  • LightYellow ⇔ PowderBlue

その他の画面操作イベント

イベント名 処理内容 行番号
表紙Pb_Click 「偏差ETB」タブへ移動 25-27
手仕分計算Bt_Click 「偏差ETB」タブへ移動 29-31
閉じるBt_Click フォームを閉じる 32-34

2. レイアウト計算 (#Region "レイアウト計算")

計算メソッドの呼び出し順序
面積計算() → 必要カゴ台車数() + 必要PL数()

面積計算() メソッド (55-116行目)

手仕分け場のレイアウトと必要面積を計算します。

Step 1: カゴ台車の仕様選択 (57-58行目)

カゴ台車1(小型)を選択した場合:
カゴ台車幅 = 850mm カゴ台車奥行 = 660mm カゴ台車高 = 1750mm
カゴ台車2(大型)を選択した場合:
カゴ台車幅 = 1100mm カゴ台車奥行 = 800mm カゴ台車高 = 1750mm
カゴ台車タイプ 幅 (mm) 奥行 (mm) 高さ (mm)
カゴ台車1(小型) 850 660 1750
カゴ台車2(大型) 1100 800 1750

Step 2: カゴ台車配置の計算 (60-69行目)

基本パラメータ
変数名 説明
カゴ台車間クラランス カゴ台車と台車の間の隙間
カゴ台車列数 横方向に並ぶカゴ台車の列数
カゴ台車連数 縦方向に連なるカゴ台車の数
計算式
カゴ台車数 = カゴ台車列数 × カゴ台車連数
カゴ台車単列W1 = カゴ台車奥行 + カゴ台車間クラランス
カゴ台車複列W3 = カゴ台車奥行 × 2 + カゴ台車間クラランス

Step 3: 必要幅の計算 (71-84行目)

重要な計算ロジック: カゴ台車列数が偶数の場合の配置パターン
If カゴ台車列数 = Int(カゴ台車列数 / 2) * 2 Then ' 列数が偶数の場合 カゴ台車単列セット数 = 2 カゴ台車複列セット数 = (カゴ台車列数 - カゴ台車単列セット数) / 2 仕分通路幅数 = Int(カゴ台車列数 / 2 + 0.999) End If
レイアウトパターン:
両端に単列カゴ台車、中央部分は複列カゴ台車で配置
例:列数6の場合 → [単列][複列][複列][単列] + 通路3本
必要幅の計算式
W1計 = (カゴ台車奥行 + カゴ台車間クラランス) × カゴ台車単列セット数
W2計 = 仕分通路幅W2 × 仕分通路幅数
W3計 = (カゴ台車奥行 + カゴ台車間クラランス + カゴ台車奥行) × カゴ台車複列セット数
手仕分場幅W = (W1計 + W2計 + W3計) / 1000 ※mmからmへ変換

Step 4: 必要長の計算 (87-88行目)

手仕分長L1 = (カゴ台車幅 × カゴ台車連数 + カゴ台車間クラランス × (カゴ台車連数 - 1)) / 1000
カゴ台車を縦に連ねた長さを計算。連数が増えるほど長くなります。

Step 5: PL(パレット)仮置きエリアの計算 (92-106行目)

PLの基本寸法
変数名 説明
PLW パレット幅
PLD パレット奥行
PLH パレット高さ
PLh1 パレット自体の高さ(固定値150mm)
PL配置数の計算
PL列数 = Int(手仕分場幅W / ((PLD + PL間クラランス) / 1000))
手仕分場の幅に収まるPL列数を計算
PL仮置きL3 = ((PLW + PL間クラランス) × PL連数) / 1000
PL数 = PL連数 × PL列数

Step 6: 最終的な必要長と必要面積 (109-112行目)

必要長 = 手仕分長L1 + 補助通路L2 + PL仮置きL3
必要面積 = 手仕分場幅W × 必要長 ※単位: ㎡

Step 7: サブ計算の呼び出し (114-115行目)

必要カゴ台車数() ' カゴ台車必要台数を計算 必要PL数() ' 必要パレット数を計算

必要カゴ台車数() メソッド (117-127行目)

出荷量に基づいて必要なカゴ台車の台数を計算します。

カゴ台車の積載容積計算 (118-121行目)

カゴ台車1(小型)の場合:
カゴ台車積載容積 = 0.85 × 0.66 × 1.6 = 0.8976 m³
カゴ台車2(大型)の場合:
カゴ台車積載容積 = 1.1 × 0.8 × 1.6 = 1.408 m³
注意: 高さは実測値より低い1.6mで計算(実際の積載高さを考慮)

積載可能容積の計算 (123-124行目)

カゴ台車積載率 = 入力値 / 100
カゴ台車積載可能容積 = カゴ台車積載容積 × カゴ台車積載率

必要台数の計算 (125-126行目)

必要カゴ台車数_日 = 146 / (カゴ台車積載容積 × カゴ台車積載率)
必要カゴ台車数_バッチ = 49 / (カゴ台車積載容積 × カゴ台車積載率)
固定値の意味:
  • 146 = 1日あたりの出荷容積 (m³)
  • 49 = 1バッチあたりの出荷容積 (m³)
※これらの値は業務要件に応じて調整可能

必要PL数() メソッド (129-138行目)

出荷量に基づいて必要なパレット数を計算します。

PL積載容積の計算 (130-132行目)

PL積載容積 = (PLW × PLD × (PLH - 150)) / 1000³
計算のポイント:
  • PLH(全体高さ)から150mm(パレット台の高さ)を引いた有効高さで計算
  • 結果を小数点第1位で四捨五入
PL積載容積Tb.Text = CStr(Int((PL積載容積 + 0.5) * 10) / 10)
四捨五入の仕組み: +0.5して整数化、その後10で割る

積載可能容積の計算 (134-135行目)

PL積載率 = 入力値 / 100
PL積載可能容積 = PL積載容積 × PL積載率

必要PL数の計算 (136-137行目)

必要PL数_日 = 146 / (PL積載容積 × PL積載率)
必要PL数_バッチ = 49 / (PL積載容積 × PL積載率)
固定値の意味:
  • 146 m³ = 1日あたりの出荷容積
  • 49 m³ = 1バッチあたりの出荷容積
※カゴ台車の計算と同じ基準値を使用

計算フロー図

[フォーム読み込み]
		↓
┌──────────────────────┐
│ 面積計算()            │
├──────────────────────┤
│ 1. カゴ台車仕様選択   │
│    - 小型 or 大型     │
│                       │
│ 2. カゴ台車配置計算   │
│    - 列数、連数       │
│    - 単列/複列配置    │
│                       │
│ 3. 必要幅の計算       │
│    W = W1計 + W2計    │
│        + W3計         │
│                       │
│ 4. 必要長の計算       │
│    L = 手仕分長L1     │
│                       │
│ 5. PL仮置きエリア計算 │
│    - PL列数算出       │
│    - PL仮置きL3       │
│                       │
│ 6. 最終面積算出       │
│    必要長 = L1 + L2   │
│            + L3       │
│    必要面積 = W × L   │
└────┬─────────────┘
		↓
┌──────────────────────┐
│ 必要カゴ台車数()      │
├──────────────────────┤
│ - 積載容積計算        │
│ - 積載可能容積        │
│ - 必要台数_日         │
│ - 必要台数_バッチ     │
└──────────────────────┘
		↓
┌──────────────────────┐
│ 必要PL数()            │
├──────────────────────┤
│ - 積載容積計算        │
│ - 積載可能容積        │
│ - 必要PL数_日         │
│ - 必要PL数_バッチ     │
└──────────────────────┘
		↓
	[画面表示完了]

レイアウト配置イメージ

┌─────────────────────────────────────┐
│          手仕分け場レイアウト         │
├─────────────────────────────────────┤
│                                       │
│  [カゴ台車] [通路] [カゴ台車] [通路]  │
│  [単列]             [複列]            │
│    │                 │  │             │
│    │                 │  │             │
│    │                 │  │             │
│    ↓                 ↓  ↓             │
│  連数分               連数分           │
│                                       │
│  ←───── 手仕分長L1 ──────→         │
│                                       │
├─────────────────────────────────────┤
│          [補助通路L2]                 │
├─────────────────────────────────────┤
│     [PL] [PL] [PL] ...                │
│     [PL] [PL] [PL] ...                │
│                                       │
│  ←───── PL仮置きL3 ──────→         │
└─────────────────────────────────────┘
	   ↑
  手仕分場幅W

特徴的な設計

特徴 詳細
柔軟な配置最適化 列数に応じて単列/複列を自動配置
通路数も自動計算
2種類の器材対応 カゴ台車とパレット(PL)の両方を管理
それぞれの必要数を算出
出荷量ベースの計算 日次・バッチごとの必要器材数を自動算出
積載率を考慮した実用的な計算
標準器材仕様の内蔵 一般的なカゴ台車2種類の寸法がプリセット
選択だけで使用可能

使用例のシナリオ

1. 物流センターの設計段階

手仕分けエリアに必要なスペースを事前に計算し、建物レイアウトに反映します。

2. 器材発注計画

出荷量に基づいてカゴ台車とパレットの必要数を算出し、適切な数量を発注します。

3. レイアウト変更の検討

列数や連数を変更して再計算し、スペース効率の良い配置を検証します。

4. 繁忙期対応の計画

出荷量増加時に必要な追加器材数とスペースを事前に把握できます。

計算結果の例

設定例

  • カゴ台車: 大型(1100×800mm)
  • カゴ台車列数: 6列
  • カゴ台車連数: 4連
  • カゴ台車間クラランス: 200mm
  • 仕分通路幅: 1200mm
  • 補助通路: 1000mm
  • PL: 1100×1100×1500mm
  • PL連数: 3連

計算結果

  • カゴ台車数: 24台 (6列×4連)
  • 手仕分場幅W: 約7.6m
  • 必要長: 約9.5m
  • 必要面積: 約72㎡
  • 配置可能PL列数: 約6列
  • PL配置数: 18個 (6列×3連)

まとめ

このコードは手作業による仕分け作業エリアの設計専用ツールです。 自動仕分け機を使わない物流センターや、小規模な仕分け作業エリアの計画に適しています。

主な利点:

  • 複雑な配置パターンを自動計算
  • 器材の必要数を出荷量から逆算
  • スペース効率の最適化が容易
  • 設計変更への迅速な対応
  • コスト見積もりの基礎データ提供

適用分野:

  • EC物流センター
  • 卸売物流拠点
  • 3PL(サードパーティロジスティクス)施設
  • 小規模仕分けセンター