配送センターの規模計算は、ケースやバラの移動・保管を繰り返す加減算の組み合わせです。計算時には目的によって単位(出庫回数、バラ数、ケース換算、PL換算、容積換算、重量換算)が変化します。
Tera計算2では、個別の現場計算ロジックを統合し、全データ平均値(Tera設定)をもとに、入荷から出荷・保管・建屋・敷地面積までの一連の規模を算出します。
Tera計算2では、保管スペースのパレット保管に着目してランク設定キーに「PL換算」を採用しています。
💡 出荷データで「全体平均」を採用する2つの理由
1. 計算漏れの防止: 特定の出荷日のみを選択すると、その日に出荷実績のないアイテムが計算から漏れてしまうため。
2. 過剰投資の防止: 最大ピーク日で計算すると必要以上に大きい配送センターが算出されてしまうため(ピーク時は安全在庫で補う運用が基本)。
Tera計算2ではケース出荷とバラ出荷を区分して計算し、Access内に32の集計テーブル(換算値含む)を保存して多様な検証を可能にしています。
実績の在庫データをそのまま使用せず、出荷データから適切な在庫量・入荷量を理論計算して比較検証することが重要です。
出荷データからアイテム当たりの在庫(PL換算)を算出後、パレット積付形式(単載PL、2混載〜8混載PL)を判定・区分して正確なパレット数を計算します。
変動する在庫日数(例:6日サイクル)に応じて入荷日を分散させ、配送センター全体の総在庫量を最小化します。
アイテム当たりの入荷量(0.5PL以上=パレット単位、0.5ケース以下=バラ単位など)から荷姿を判定し、全入荷量を推計します。
入荷は発注コントロール(日時指定)が可能なため、出荷スペースが空いている時間帯を共有利用することで、必要な入荷スペースを削ることが可能です。
保管スペースから蔵出したケース仕分け品、ピッキング後のバラ品を集約・検品・梱包し、出荷先別に荷揃えするスペースです。
ケース仕分けスペースと、バラ出荷用のピッキング棚(フロー棚・中量棚)および検品・包装場の計算です。
全在庫から出荷作業スペース(フロー棚・中量棚)の在庫を差し引いた物量を保管します。
⚠️ 5m基準と消防法上の「仮想床」ルール
ラックの最上段保管物の底部が高さ5,000mm(5m)を超えると、建築・消防法上で「仮想床」が加算され、防火壁設置基準が厳しくなるため注意が必要です。
出荷・入荷・作業・保管の各スペースに、事務所・福利厚生エリア、資材・副資材(段ボール・テープ・帳票)置き場、メイン通路(幅4m等)を加算し、入荷・出荷スペースの共有削減要素を調整して総面積を確定します。
建屋投影面積に加え、大型トラック旋回通路(車両幅+1m以上)、待機スペース、駐車場・駐輪場、緑地率を考慮します。
📌 現場設計における必須考慮事項(Tera計算外項目)
・廃段ボール処理場、仮置き場、パレット洗浄場
・トイレ・洗面所、避難誘導通路(歩車分離)
・法定伝票・帳票保管スペース
・近隣住民調整、防犯保安、高さ制限、道路アクセス条件