物流のデータ分析の方法・手順と活用について メニューへ_

jp eng tw ___ By 物流技術研究所

1.データ分析の背景

1-2.データ分析は誰が行うか


データ分析は誰が行うかについての解説図

図の内容:データ分析の実施主体について

データ分析を誰が主導し、誰が費用を負担するべきかについて、原則(たてまえ)と現状のギャップ、そして今後のあり方が3つの視点で整理されています。

【解説】
システム設計の基礎となるデータ分析は本来「顧客」の役割ですが、専門知識の不足から、システム会社やメーカーが顧客サービスの一環として無償で巻き取っている現状を指摘しています。しかし提案側が分析を行う背景には、自社に有利な前提条件を設定する狙いも含まれています。今後、実運用を担う3PL事業者が高度なデータ分析力を自ら備えることができれば、強力な競争優位性(武器)になるというメッセージが込められています。

別の視点:実プロジェクトにおける三者の役割分担

「誰が責任・費用を負担するか」という先ほどの視点とは別に、実際のプロジェクトを進行する現場レベルでは、「顧客(ユーザー)」「営業(提案側)」「設計(エンジニア)」の三者が、それぞれの主体性を持って共同で進めるプロセスが不可欠です。

【解説】なぜ三者連携が必要なのか
データ分析を「設計担当者(データサイエンティストなど)」だけに丸投げしてしまうと、現場の運用実態が加味されない「机上の空論」になりがちです。一方で、「顧客」の感覚や経験則だけで進めると、客観的根拠に乏しい過大投資や能力不足を招くリスクがあります。

三者がそれぞれの専門領域(現場の知見・プロジェクト調整力・データ解析能力)から数値を検証・評価することで、初めて「ブレのない精度の高いシステム設計の前提条件」が完成します。