1.データ分析の背景
1-1.データ分析はなぜ必要か
図の構成とプロセス内容
- 計画初期段階(スカラー状態):顧客の悩みや意見(「Aにすべき」「Bにすべき」「効果ない」「時期が早い」など)がバラバラな方向を向いており、整理されていない状態です。
- 目的・手段の意思統一(ベクトル状態):情報の整理・調整・視覚化を通じて部分最適から全体最適へと向かうことで、方針や方法が統一され、システム設計の前提条件が確定します。
- 要求判定と見直しフロー:機器要求能力や要求値に基づく判定において、機器の対応可否、DATAの信頼性、要求の満足度などに合致しない(No)場合は、前提条件の変更や見直しが行われます。
- 裏付けDATAの再計算:前提条件の変更が発生すると、要求機能、範囲・規模、作業スケジュールの変更を伴い、必ず裏付けとなるDATAの再計算が実行されます。
- 設計根拠の確定:最終的に要件を満たすことで機器要求能力が確定し、それが納入・検収時の設計根拠となります。これらのプロセスは、顧客主体、営業主体、設計主体という役割分担によって進められます。
プロジェクト初期におけるデータ分析の必要性
図内に明記されている通り、初期段階で顧客のデータ分析が必要とされる理由は以下の2点です。
- システム設計の前提条件を確定するため
- 納入・検収時の設計根拠を示すため
【解説】
関係者間で意見がまとまっていない計画初期段階において、データ分析を通じて客観的な現状把握を行うことで、システム設計を進めるためのブレない前提条件を作り出し、プロジェクト完了時の明確な評価基準(設計根拠)を確立することができます。