第3節 電動棚

電動棚(移動棚)の概要

電動棚は、電動台車の上にパレット固定棚を載せた構造で、台車を横に移動させることで荷役通路を共有できるシステムです。これにより、固定棚に比べて通路スペースを大幅に削減し、保管効率を高めることができます。

構造上の特徴

  • 高さの変化: 電動台車を使用するため、通常の固定棚よりも台車の高さ分(約250mm)全体の棚高が高くなります。
  • パレット固定棚の流用: 台車に載る棚自体の仕様は、第2節で解説したパレット固定棚の基準に準じます.

スペース設計とクリアランス

電動棚の面積計算では、機器特有のメンテナンススペースや通路の考え方が反映されます。

  • PL寸法の反映: パレット寸法を変更すると、それに連動して電動棚全体の必要面積が再計算されます。
  • 隣接クリアランス: 棚の背面には制御盤が設置されるため、400mm の隣接クリアランス(離隔距離)を確保する必要があります。
  • 補助通路の要否: 棚エリアがメイン通路などに近接している場合、個別の補助通路は不要となる場合があります。

面積効率のシミュレーション例

資料内の計算例(4列 × 5連 × 4段 × 2PL = 160PL)に基づいた、1パレット(PL)あたりの占有面積の変化は以下の通りです。

条件 設置面積 1PL当たりの面積
補助通路を含めた場合 0.79 $m^2$/PL
補助通路を除外した場合 107 $m^2$ 0.67 $m^2$/PL

このように、通路の設計次第で1パレットあたりの保管効率が大きく変動するため、シミュレーションによる最適化が重要です。

計算画面

電動棚は、電動台車にPL固定棚を載せ、移動して荷役通路を共有。
台車高250mm分棚が高くなる。台車に載ったPL固定棚は第2節のPL固定棚参照

電動棚計算画面

PL寸法と隣接クリアランス

PL寸法と隣接クリアランス

PL寸法変更を反映して電動棚面積が再計算さてる。
補助通路は棚エリアと近接していれば必要ない。棚背面に制御盤があり400mmの隣接クリアランスが必要。

必要面積とPL当たり面積

必要面積とPL当たり面積の図

4列*5連*4段*2PL=160PL

電動棚1は1PL当たり面積は補助通路面積を入れた計算で0.79m2/PLと計算しているが。

補助通路面積を除外すると設置面積107m2となり0.67m2/PLとなる。