8-1.温度帯別(常温・冷蔵・冷凍)建設コストの比較

常温倉庫を基準とした場合、温度帯が下がるほど断熱材の増厚、防露(防湿)施工、冷却設備能力の強化、および特殊な床防霜工事が必要になるため、建設コスト(坪単価・平米単価)は飛躍的に上昇します。

特に「マイナス帯(冷凍)」では床下の凍結(凍上)を防ぐ設備が必須となるため、イニシャルコストに大きな差が生じます。


温度帯別 建設コスト(建築+設備)の比較サマリー

※常温倉庫(ドライ)の建設坪単価を「1.0(基準)」とした場合の相対比率および概算イメージです。

温度帯 仕様概要 建設コスト相対比 主なコストアップ要因
常温(ドライ) 標準構造(無空調〜一般空調) 1.0 (基準) 基本構造のみ
冷蔵(+5℃) チルド帯(断熱パネル+冷蔵設備) 1.2 〜 1.4倍 ・断熱ウレタンパネル施工(壁・天井)
・チルド用冷蔵ユニット・防露ドア
緩冷凍(-5℃) 高機能チルド〜氷温帯 1.35 〜 1.55倍 ・断熱材の厚増し(100mm前後)
・ドックシェルター・前室の結露・防露対策強固化
冷凍(-25℃) F級冷凍倉庫(ディープフリーズ) 1.6 〜 2.0倍以上 ・厚手断熱パネル(150〜200mm)
床下凍上防止ヒーター/ピット
・二重防霜シャッター・大型冷凍機

各温度帯の設備仕様とコスト増加の具体要因

1. 常温(ドライ倉庫)

2. 冷蔵(+5℃)

3. 緩冷凍(-5℃)

4. 冷凍(-25℃)


ランニングコスト(維持費)の視点

イニシャル建設コストだけでなく、電気代とメンテナンス費も温度帯に比例して急増します。